残暑の厳しさが体にこたえる季節
9月に入ってもなお、真夏のような暑さが続くことがあります。いわゆる「残暑」です。 特に高齢者にとっては、この気温の変化や湿度の高さが体に負担をかけやすく、体調を崩す大きな要因になります。
私自身も70代に入り、以前よりも暑さに耐える力が落ちているのを実感しています。「昔はこれくらい平気だったのに」と思っても、体は正直です。少しの外出でさえ、強い日差しと蒸し暑さで息苦しさを覚えることもあります。
高齢者の体調に影響する残暑のリスク
残暑の厳しい日は、熱中症や脱水症状のリスクが依然として高くなります。さらに一日の気温差が大きいと、自律神経が乱れ、疲れやすさやめまい、食欲不振などの症状が現れやすくなります。特に高齢者は汗をかきにくく、体温調整が難しいため、「まだ大丈夫」と思っても危険な状態に陥ることがあるのです。
家族の心配の声
一人暮らしをしている高齢の親を持つ子供世代からすると、この季節は特に心配になります。
「エアコンを我慢していないだろうか」
「水分をしっかりとっているだろうか」
「急に体調を崩して倒れてしまわないだろうか」
こうした不安は尽きません。電話やLINEで声をかけても、親世代は「大丈夫だよ」と返すことが多く、本当に安心して過ごせているのか、なかなか見えにくいものです。
残暑を元気に乗り切るための工夫
- エアコンを上手に使う
高齢者の中には「電気代がもったいない」と我慢する方もいますが、健康を守るためには欠かせません。室温は28℃以下、湿度は50～60％を目安にしましょう。 - こまめな水分補給
喉が渇いていなくても、1時間に1回は水や麦茶を口にすることが大切です。スポーツドリンクや経口補水液も備えておくと安心です。 - 服装の工夫
通気性のよい綿素材や速乾性のある衣類を選び、汗をため込まないようにします。外出の際は帽子や日傘も忘れずに。 - 体調をチェックする習慣
血圧や体温を毎日測ることで、小さな変化に気づけます。最近はウェアラブル端末などを使えば、心拍や睡眠状態も確認できるのでおすすめです。
家族にできるサポート
遠く離れて暮らしていても、見守りセンサーやウェアラブル機器を導入することで、日々の暮らしを見守ることができます。直接的な干渉ではなく、「元気でいることが見える化」されることで、親も子も安心して過ごせます。
まとめ
残暑の厳しい季節は、高齢者にとって体調を崩しやすい時期です。しかし、エアコンや水分補給、服装、体調チェックといった日常の小さな工夫を積み重ねることで、乗り切ることができます。
そして、何より大切なのは「家族の安心」。お互いに無理なく支え合える工夫を取り入れながら、残暑を健やかに過ごしていきましょう。
まだまだ厳しい残暑が続くと、どうしても「水分不足」や「栄養の偏り」が心配になります。特に高齢者の方は、喉の渇きを感じにくいため、気づかないうちに脱水症状になってしまうケースも少なくありません。また、体調を守るためには食事面でも「塩分やカロリーの調整」が重要になります。
そんな時に役立つのが 経口補水液や減塩・カロリー調整された宅配食 です。無理なく水分・ミネラルを補えたり、栄養バランスの取れた食事を簡単に用意できることで、ご本人もご家族も安心できます。
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